2010年5月に調べたものです 顎関節症とは? 歯科の疾患の中で最近急増してきたといわれる 顎関節症とは顎(あご)の関節を中心として その周囲に起こる障害の総称です しかしスポーツや交通事故などで顎関節に外傷が加わった場合や 関節リウマチが顎関節に出た場合などは顎関節症とはいいません 口を大きく開けようとしてもこわばって開かなかったり 口の開閉時にカクンと音がしたり 関節や筋肉が痛むといった症状が継続する場合に顎関節症といいます 症状の現れ方や程度、原因はまったく人様々です 一般に症状は左右どちらかに出ることが多く 子どもや老人は少なく女性に多いのが特徴です ※症状※ [1]筋肉の痛み:こり:顎の周辺・こめかみ・首すじの痛み・肩こり [2]関節の痛み:顎関節部や耳の穴の内前方あたりの痛み [3]顎の動きの制限:顎を動かしにくい・大きく開けられない 物がよく噛めない・どこで噛めばいいのかわからない [4]関節の異常音:顎を動かした時にカクンあるいはギシギシ・ミシミシ音が聞こえる [5]その他の症状:上記の症状に伴ってさらに頭痛・耳鳴り 手足のしびれ・めまい・鼻やのどの違和感 ※診断※ [1]病状の経過や全身状態などの問診 [2]咀嚼(そしゃく)にかかわる筋肉の触診 [3]噛み合わせ状態の診査 [4]顎関節のレントゲン撮影 [5]CTやMRI撮影 [6]筋電図 [7]顎の動きの測定 [8]内視鏡で関節の診査 ※一般的な治療法※ 歯が抜けたままになっているとか伸びだした歯がある むし歯を充填(じゅうてん)したものが高いというように 噛み合わせに問題があればまずその処置をします 処置は少し歯を削って噛み合わせのバランスをとるようにします 極端な場合にはブリッジやかぶせたものを作り直すこともあります 親知らずの生え方に問題があれば抜歯することもあります スプリントといって上か下の歯全体を透明なプラスチックのかぶせもので覆って 噛み合わせをがらりと変えて何カ月か様子をみることがよく行われます スプリントを入れていると噛みこんだ時に関節に強い力がかからなくなり 関節や周囲の筋肉が安静状態になります 病状の初期の場合にはかなりの治癒率を示します 外科的療法としては筋肉に対するものと関節に対するものがあります 筋肉には麻酔薬を注射します ※関節には※ [1]痛みを除くために・ステロイド剤・ヒアルロン酸ナトリウムの注射をします [2]関節内に穿刺針(せんししん)を通してたまっている 炎症性滲出(しんしゅつ)液や発痛物質を洗い流し 潤滑(じゅんかつ)物質を注入します [3]さらに重症の場合には内視鏡での手術やもっと大がかりな手術を行うことがあります ※生活上の注意※ 治療によって回復しても一度顎関節症になった人は再発しやすいので ストレスをためないように注意して下さい 極端に硬い食べ物は避けたほうが無難です 定期的な検診を受け、再発防止のための指導を受けることが必要です ※国で定められた科目※ 歯科口腔外科・歯科 |
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